ハチ目のアリ科に属する昆虫の総称で、世界には約9000種、日本には約250種が記録されています。女王を中心にコロニーを形成し、雄アリ、兵アリ、働きアリなどの階級分化がみられます。

アリは毎年１～2回、翅（はね）をもった雄雌が結婚飛行を行います。そのため、6月下旬から9月下旬にかけてたくさんの羽アリが大群で屋内に侵入することがあります。交尾を終えるとオスは死にますが、メスは翅を落とし卵を産みます。卵がかえると、メスは何も食べずに幼虫の世話をします。幼虫が育つと働きアリになり、女王アリは産卵に専念するようになります。

食性・・・多くは雑食性で、甘いもの、昆虫の死骸、植物の種子などを食べます。

昆虫との共生・・・アブラムシ、カイガラムシ、シジミチョウの排泄物（甘い汁）をエサとしてもらうかわりに、これらの幼虫を敵から守ります。

南米原産のアルゼンチンアリによる被害が国内の一部の地域で問題になっています。
アルゼンチンアリは体長約2.5ｍｍの小型のアリで、特定外来種に指定されています。
非常に繁殖力が強く、土の中だけではなくコンクリートの割れ目など、どこにでも巣を作り、しかも一つの巣に複数の女王アリが存在します。
動きは非常に速く、雑食性であるため、家屋に大量に侵入し問題になっています。


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